授業(受講者わずか7人!)にゲストスピーカーとしてスタートアップでマネジメントとしての経歴をつんで、現在はとあるスタートアップでCEOを勤めている方が来た。大会社でセールスエンジニアとしてキャリアを積んだ後に、スタートアップの世界に入り、5回ぐらい起業、売却等を繰り返してきた人である。決して全ての起業が上手くいったわけではなく、手痛い失敗経験も含めて自分のキャリアを正直に語ってくれた。rgさんが家族と仕事のバランスはどうとったんですか?という質問をしたところ、返事は"今まで2回結婚し、2回とも2人の子供を授かったが最終的には離婚した"とのこと。家族の事は大事にしようとしたが、失敗した起業と重なり、最終的には離婚せざるを得なかったそうだ。 家族は本当に大事だからバランスをとれるようによくよく気をつけろ、というアドバイスはとても重かった。
この人は既に何回かexitを成功させており、金銭的には既に恵まれた生活を送っている。しかし、それでも彼は起業を繰り返し続けている。モチベーションは何ですか?という質問に対して、"新しいものをつくるのが好きなんだ、非常にプレッシャーを感じるし、リスクもある。でもリスクを楽しみ、毎日新しい事を学び、新しい組織、ビジネスを作る喜びは代えがたいものがある"との返事。決して順風満帆な起業家人生ではなく、様々な犠牲を払って現在のポジションまで来た人の言葉であるだけに、重みがある。
やりたい、楽しい、と心から思えることをやらないと、ツマラン人生になるよなあ、と改めて思った。まさに"踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わずゆけよ、ゆけば分かるさ(C)猪木 もとい一休禅師"ということか。当然リスクをとりすぎて犠牲にしてはいけないものもあるわけだが。
アントレな人達に会えば会うほど、キャリアに対する考えが深まっていきますね(同時にシンプルになってくる)。
Jack Rosemanも"Integrity"を繰り返していましたが、私の何気ない質問に対して、彼が真っ正直に冗談も交えずに返答したことに対して、非常に大きな感銘を受けました。
投稿情報: rg | 2005-04-22 09:51
シンプルにもなりますが、同時にリスクの大きさに戸惑うことも多いすね。 最近は、キャリアゴールは"釣りバカ浜ちゃん"でいいような気がしてきました。平社員で一生気楽に、でも社長をスーさん呼ばわりしてたまに仕事する、みたいな、、
投稿情報: toshi | 2005-04-22 23:01