Stanford Univ. Continuing Studyの The Art of Conversation というクラスのDAY4に参加してきましたので、備忘録をかねてご紹介します。
今日は所用により途中参加であったため、「物語を聞く」という事についてのレクチャーから参加しました。リスニングは元々はコースカリキュラムに入っていなかったのですが、DAY3終了後に、私があれこれ質問していたところ、DAY4の内容に追加してくれました。
リスニングについては、以下の内容の紹介を受けました。
- shadowing (聞いた内容をそのままリピートする)
- oral dictation (ある程度の固まりの文章を聞いた後に、文章を口頭で再現)
- 聞いた文章の書き取り
この練習方法で一貫しているコンセプトは、「聞いた文章の内容を記憶する」という意味での短期記憶(ちょっと用語として適切なのかわからないですが)をストレッチしようとしている点です。リスニングにおいては、聞いた内容を繰り返して聞けるシチュエーションは基本的には存在しません。そのため、聞いた内容を記憶できるようになるトレーニングが必要、とのことでした。
クラス中に実際に行ってみると、shadowingまではあまり苦もなくできますが、oral dictationに入った瞬間にガクンと再現できなくなる事を実感しました。確かに記憶の問題かもしれない、ということで新たに克服するべき課題が具体化した感があります。早速oral dictationのトレーニングに挑戦してみたいと思います。
後半は「物語を語る」からさらに進んで「意見を述べる」というトレーニングに入りました。特に、意見を述べるにあたり抽象的なコンセプトを使って述べる、また仮説を述べる、という事の準備を行いました。具体的には、仮定法を会話の中で使いこなす、という練習を行いました。
- 過去の一時点を選び、
- その時点までに完了していたこと
- その時点よりも前から行っており、かつその時点でも行っていたこと
- その時点で、実際に起きなかった選択肢を選んでいたら、過去、現在に渡っておきていたであろうこと
- 未来の一時点を選び、
- その時点までに完了しているであろうこと
- その時点よりも前から行っており、かつその時点でも行っているであろうこと
- その時点で、実際に起きないであろう選択肢を選んでいた結果として、その時点(未来)の段階でおきているであろうこと
についてそれぞれ文章を作る、というトレーニングです。受験英語でさんざんやらされた仮定法、、過去、過去完了、現在、現在完了がここで出てくるとは、、とびっくりしたのが正直な感想です。ただ、自分自身は、実際に会話の中でこのような複雑な構文を使わない、もしくは使わないですましてきている、という現状があるので、このようなトレーニングを行うことには意味はあるのかなと思いました。特に仮説を語る際には必要なスキルなのかもしれないです。これは、もう少し今後の授業の中で必要性を見極めていきたいところです。
最後に、次回以降の前フリもかねて、意見を述べる練習を行いました。お題は「母国で人気のあるTV番組について2分間で紹介せよ」というものでした。意見を述べよというお題なので、「なぜ人気があるのか」「なぜこの番組を紹介するのか」と言った部分で自分なりの意見を述べる必要があります。
個人的には、案外とこういう内容の方が、文章構成を作りやすく、話しやすかったりします。TOEFL等で論理的な文章を作る練習をしたせいかなと思いますが。ただし、抽象的なコンセプトもふまえて話をする、といったことはまだまだ出来ません。精進が必要です。
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