pittsburgh_log

Pittsburghにあるビジネススクールに留学してます。留学生活について日々感じたことを書いてます

Class6 - Funding

Tepperの卒業生であり、地元ピッツバーグでベンチャーキャピタルを立ち上げたJoel Adamsがスピーカーに来た。なんでもDellのアーリーステージに投資をしていて、巨額の利益を出したらしい。授業の形式は、事前にその人について書かれているケースを読み込み、当日はケースに基づいた質疑応答を行うというもの。


質問は、投資先のアントレプレナーに求める資質、ベンチャーの世界において、大学の技術移転センターが果たすべき役割、といったマジメなものから、どうやったらベンチャーキャピタリストの業界に入れるのか、という人生相談?まで多岐にわたった。

ゲストスピーカーの話を聞くたびに思うのだが、アメリカのVCのパートナーとなっている人は、特定の技術的分野に対する経験を豊富にもっており(PhDも多い)、新しいテクノロジーを評価できる人がスカウトされているケースが多い。アーリーステージの会社に対して投資をする場合は、テクノロジーリスクを評価できないと話にならない、ということのようだ。今日来た人の所も、パートナーはほぼ全員エンジニア出身と言っていた。

日本の場合は、VCの人はどのようなキャリアパスなのであろうか? Web上で簡単にチェックした限りでは金融畑が多そうな気がするが。今後は日本でもエンジニアからベンチャーキャピタリストを目指す人が増えるのだろう。

2005-02-22 カテゴリー: Entrepreneurship, Funding early stage ventures | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Class5 - Funding

本日は、1週間にわたって実施してきたVC vs. Entrepreneur の出資交渉のdebriefingが行われた。

課題について説明すると、2001年頃の本物のビジネスプランを基に、学生がVCチームとEntrepreneurチームに分かれて出資条件の交渉を行う、というもの。ビジネスプランに加えて、各チームにバックグラウンド情報が渡される。俺はVCチーム側だったので、年間$20Millionの資金まで利用可、投資案件のスタートアップはVCの出資元である銀行と取引があるため、ある程度信用できる事が分かっているなどといった情報を与えられる。

与えられた情報を元にVCチームとEntrepreneurチームが交渉を行い、スタートアップの価値評価、投資金額、投資後にVCが獲得する株数などといった様々な項目についてTerm of Sheet(日本語だと何と呼ぶのでしょう?)を作成する、という演習である(ちなみに我々のチームは、VCの獲得株数、Anti dilutionといった項目で最後まで合意できず、交渉決裂に終わってしまった)。

本日の授業では、VC側、スタートアップ側がそれぞれの立場をディベート形式(5分 意見発表、2分反論といった感じ)で発表し、お互いの見方を共有した。

その後、教授が実際に何が起きたかを説明する。実は教授はこの投資案件にスタートアップ側のアドバイザとして関わっていて、出資交渉をしていた。その時の体験を逐次フィードバックしながら、実際の交渉では何が起きうるのか説明していく。色々なVCが現れたり、契約を締結した翌日に契約破棄されたり、、、教授は、常日頃から交渉はアートなんだと盛んに強調していたが、しみじみ「これは(理論では無いという意味で)アートだね」と実感した授業であった。

余談だが、この授業はとても実践的だが唯一、最大の欠点は夜開講、しかも教授の喋り方が眠たいことである。目を開けているだけで精一杯という状況に何度も追い込まれてしまった。

2005-02-10 カテゴリー: Entrepreneurship, Funding early stage ventures | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Class4 - Funding

本日の内容は(1)Serial Entrepreneurによるスピーチ、(2)VCによる投資契約に関わる交渉のロールプレイ。

Entrepreneurの人は保険、医療器具のセールスマンをした後に、医療器具メーカーを起業、成功裏に売却。今は中小企業相手にEDI用パッケージを販売するスタートアップのCEOとして活躍している。Cashフローの大事さをとにかく強調していた。曰く、“Cash flow is more important than your mother!”とのこと。

前職での経験は使えるのか、という質問には” My domain experience is that I run small manufacturing business” と答えていた。更に続けて” The big entry barrier is not technology but culture.”とのお言葉。競合に大手が居たとしても、大企業には中小企業の資金繰りの辛さは絶対にわからない。だから勝てるのだそうだ。説得力有り。

2005-02-03 カテゴリー: Entrepreneurship, Funding early stage ventures | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Class3-Funding

本日は、ゲストスピーカーとしてきたVCがValuationの方法について説明していった。Corporate Financeの世界で使われるような綺麗なValuationはできない、というのが結論。"Valuation is more like an art"だそうな。

授業の後半は、Class2で宿題に出たTerm of Sheetに関するディスカッション。 Founderから見たvaluation、VCが高い金額でIPOを行うためのインセンティブスキームなど、様々なポイントが出てきた。ただし個人的には、教授(現役VC)が"VCの立場から見たらスタートアップのCEOなぞ、その気になればいくらでも騙せる、大切なことは、お互いに信頼関係を築けるようなパートナー(VC, CEO)を見つける事だ"という発言がもっとも印象に残っている。 
日本のVC,ベンチャーな人のMLに参加させてもらっているのだが、そこでは日本におけるベンチャー経営者の教育の議論が活発にされていた。曰く「CEOはTerm of Sheetぐらい読み込んで、交渉出来ないとダメ。日本のベンチャー育成のために、Term of Sheetの読み方の教育なども必要」。まさに今俺がとっている授業は、そのようなものになる。しかし、本日の教授のコメントによれば、VC先進国のUSであってさえVCによるTerm of Sheetを完全に読みこなすのは不可能であるらしい。結局のところはVCとFounderの信頼関係に行き着いてしまうらしい。

2005-01-27 カテゴリー: Entrepreneurship, Funding early stage ventures | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Class2-Funding

地元のVCがゲストスピーカーとして授業に来た。VCとしてどのような仕事をしているか、実際の投資業務について体験談を披露。VCとしては人脈が非常に大事であり、Due diligence のときなどに、簡単に質問できるような人間を法務、財務、テクノロジーなど様々な分野で確保していくことが大事と言っておられた。
それを聞いたD(イスラエル人)のコメント「金を持っている奴はほっといても人脈が増えるんだよなあ、問題は金を持ってない奴がどうやって人脈を増やすかだよ~」。しごくごもっとも。

<本日の宿題>
スタートアップに対して、2つのVCがそれぞれ金額は同額だが条件が異なる提案をしてきた。スタートアップのCEOとしてどちらの条件がより優れているか判断しなさい、というケースベースのお題。

2005-01-20 カテゴリー: Entrepreneurship, Funding early stage ventures | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Class1 - Funding

本miniでは、Funding Early Stage Venturesという授業を受講している。VC、Entrepreneurの双方の視点から、VCの出資の仕方、受け方について勉強する。クラスはゲストスピーカーと、レクチャー、ロールプレイ等によって構成される。ロールプレイでは、VC、Entrepreneurの立場となって、Term of Sheet(日本語で言うと何?投資契約?)の交渉を行う予定。

本日は授業初日ということもあり、Venture Capital業界全体の業界動向、VCが出資するまでの一般的な流れについて解説があったのみ。 

<本日の宿題>
VCからの出資を受け入れた場合に、Founderの株式保有率がどのように変化していくのか計算する。

2005-01-14 カテゴリー: Entrepreneurship, Funding early stage ventures | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

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