本日は、1週間にわたって実施してきたVC vs. Entrepreneur の出資交渉のdebriefingが行われた。
課題について説明すると、2001年頃の本物のビジネスプランを基に、学生がVCチームとEntrepreneurチームに分かれて出資条件の交渉を行う、というもの。ビジネスプランに加えて、各チームにバックグラウンド情報が渡される。俺はVCチーム側だったので、年間$20Millionの資金まで利用可、投資案件のスタートアップはVCの出資元である銀行と取引があるため、ある程度信用できる事が分かっているなどといった情報を与えられる。
与えられた情報を元にVCチームとEntrepreneurチームが交渉を行い、スタートアップの価値評価、投資金額、投資後にVCが獲得する株数などといった様々な項目についてTerm of Sheet(日本語だと何と呼ぶのでしょう?)を作成する、という演習である(ちなみに我々のチームは、VCの獲得株数、Anti dilutionといった項目で最後まで合意できず、交渉決裂に終わってしまった)。
本日の授業では、VC側、スタートアップ側がそれぞれの立場をディベート形式(5分 意見発表、2分反論といった感じ)で発表し、お互いの見方を共有した。
その後、教授が実際に何が起きたかを説明する。実は教授はこの投資案件にスタートアップ側のアドバイザとして関わっていて、出資交渉をしていた。その時の体験を逐次フィードバックしながら、実際の交渉では何が起きうるのか説明していく。色々なVCが現れたり、契約を締結した翌日に契約破棄されたり、、、教授は、常日頃から交渉はアートなんだと盛んに強調していたが、しみじみ「これは(理論では無いという意味で)アートだね」と実感した授業であった。
余談だが、この授業はとても実践的だが唯一、最大の欠点は夜開講、しかも教授の喋り方が眠たいことである。目を開けているだけで精一杯という状況に何度も追い込まれてしまった。
コメント